倫理経営実践報告
感謝経営で働くことの
本当の喜びを知る
坂金製菓株式会社 代表取締役社長
愛知県倫理法人会 副会長
葛島 茂
入会前は、どんな問題を抱えていましたか？
自分自身の未熟さや経営者として自信のなさを感じていました。後継者として会社を譲り受けて将来に対しての不安もありました。
仕事が忙しくて帰る時間も遅くなり、コミュニケーション不足などから夫婦関係もあまりよくありませんでした。
会社での実践や取り組みを教えてください
倫理の勉強で学んだことや実践したことを社長の言葉として“自社の元気な朝礼”を毎朝行っています。
そして社員へは、給料を手渡しにし感謝の言葉を添えています。仕入先へは、支払い時に感謝の言葉を添えて払うようにしています。意図的にコミュニケーションの機会をつくり心の通いあった経営しています。個々のうれしかったこと、困っていることや悩みごともより早く分かるようになりました。支払いができる自分、人様のお役に立っている自分、お金のやりとりが一番仕事の喜びや大切さ感じられる瞬間だと思います。
倫理経営でどのような変化や効果がありましたか
以前は会社での揉めごとや退職者が多い会社でした。倫理経営をして、揉めごとも退職者も減り会社が安定してきました。息子も4代目として入社してくれて、私の片腕として頑張ってくれております。
自分自身としても、感謝することの素晴らしさ、感謝されることのありがたさを日々実感できる自分に変わることができました。現状に対する不平不満を受け止めることができる力も少しずつついてきました。倫理では「社長が変われば、社員が変わる」と言われますが、本当にその通りだと実感しております。
倫理経営を導入したい会社へメッセージはありますか
倫理法人会は、どんな人に対しても、やさしい心で接していただける会、どんな考え方の方も許してくれる大きな広い心の会だと思います。
実践者が増えれば、家庭や会社がまずは、良くなると思います。その小さな地道な活動が地域を良くし、日本を良くすると思っています。
まずは、自分の足元をしっかりすること、足元とは、妻であり、親であり、子供だと思います。その次は“自分を支えてくれている人は誰か？”を考え、その人を大切にすること。“人は人の為に働く”人のために生きましょう！
インタビュー／愛知県倫理法人会
広報委員長 伊藤之浩
坂金（さかきん）製菓
株式会社
［本社］名古屋市西区名西2-26-10
TEL052-523-1357
FAX052-532-0738
［設立］1974年6月1日
［事業内容］ポン菓子や芋かりんとうなど、自然素材そのものの特徴を活かしたお菓子作りを基礎とし、近年では、独自のコーティング技術を取り込んだ『次世代のポン菓子』の販売。
［主な製造商品］ポリコーン（登録商標）、こめはぜ（登録商標）、芋かりんとう